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モンティ・ホール問題改

僕が勝手に「モンティ・ホール問題改」と呼んでいる問題を紹介します。

そもそも「モンティ・ホール問題って何?」と言う方は、先のこの記事を読んでしまうと

ネタバレになって、「モンティ・ホール問題」の面白さが削がれてしまうので、

先に「モンティ・ホール問題」をググってきてください。

で、納得感を得た上でこの記事を読んで下さい。

というのも、モンティ・ホール問題の時点でそこそこややこしいんですよ

なので、「モンティ・ホール問題はわかったぞ!」と感じられてから読み進めてくださいね。

では、問題です。

3つのコップABCからビー玉入りの1つを選ぶゲームをします。 あなたはAのコップを選びました。 その時、風が吹いてBのコップが少し浮き、Bが空だとわかりました。 出題者はそのことに気付いていません。 ここで出題者は「本当にAでいいの?変えてもいいよ。」と言ってきました。 あなたはCに選択を変えるべきでしょうか?

Bに変えようと思ったあなたは問題文をちゃんと読んでないか、ひねくれてます。

問題は、Cに変えることで、正解する確率を上げられるのかどうか。

ちょっと考えてみてください〜。

ちなみに以前、無理やり140字に詰め込んでtwitterでアンケートとってみた結果はこんな感じです。

では正解を。

正解は、

結論から言うと、

これ、

Cに変えても正解になる確率は上がりません。

説明してみます。

この手の確率の話の説明って、表を使ってみたり、図を使ってみたり、条件付き確率の式を使ってみたり、いろいろあると思うのですが、

こんな感じでどうでしょう。

はい。ビー玉が入ってる確率はABCですべて等しく、また、風が吹く確率もABCず全て等しいと考えられるので、

それぞれのパターンの確率は1/9ずつです。

で、今実際に起こった状況は、こう。

結局、Aを選んでもCを選んでも、ビー玉が入ってる確率は同じわけです。

出題者が正解を知っていて、意図的に不正解の扉を開く(コップを開ける)ことが重要なんですね。

不正解の選択肢がたまたま明らかになった、では、モンティ・ホール問題は成立しないんです。

ただ、Cに変えても変えなくても確率は変わらないので、「Cに変えるべきか」の答えは「どっちでもいい。」ということになる。

ちなみに、この考え方で普通のモンティ・ホール問題を考えてみるとこうなります。

挑戦者はAを選んだものとします。

出題者は正解を開けることも、挑戦者が選んだ選択肢を開けることもないので、さっきと確率の分布が違いますね。

そして、仮に出題者がBを開いたとすると

となります。Cに変えたほうがいいわけですね。

…わかったかしら? 何か不明点があったら教えてくださいませ。

では最後に、もう一つ。

こんな場合はどうでしょう?

3つのコップABCからビー玉入りの1つを選ぶゲームをします。 あなたはAのコップを選びました。 その時、風が吹いてBのコップが少し浮き、Bが空だとわかりました。 出題者はそのことに気付いていません。 ここで出題者は「ではヒントをあげよう。」と言って、Bが空であることを見せてきました。 そして、「本当にAでいいの?Cに変えてもいいよ。」と言ってきました。 あなたはCに選択を変えるべきでしょうか?

あなたからしたら「それはわかってたんだよな〜〜〜〜〜」と言いたい所だけれども、果たしてそれは不要な情報だったのでしょうか…?